景気が悪いとは

今度は逆に不景気の場合です。不景気だと私たちはどんどん貧しくなります。従ってもともと貧しかった層の人達はもっと貧しくなります。会社員でも給料が入った直後はサイフのヒモがゆるくなって居酒屋に行ったりしてちょっと贅沢をしたりします。しかし、給料日前になると、おサイフもカツカツになって買い物を控えたりします。
まったく当たり前のことですが、手元にお金が少なくなると、お金を使わなくなります。何とか少しでも手元にお金を残そうとします。そうなると商品は売れなくなるわけですから企業の売上は下がります。成績が悪い企業は社員に払える給料額が少なくなり、社員の生活は貧しくなっていきます。
人間の心理的な問題ですが、先行きに不安を感じると節約をしたり、貯金したりするようになるので、経済は余計に動かなくなります。「先行き不安」というイメージが良くないのです。企業の売上が下がり、社員の給料が減り、更にはリストラで失業というコトもあり得ます。
「デフレスパイラル」という言葉の通りに不景気というのはこうした悪循環のことを指します。国民の多くが「景気が変動する仕組み」についてよく理解していれば、実は不景気は起こらないかもしれないのです。景気変動は「ただお金を使うこと」それだけにかかっているのです。