素朴な疑問

なかなか「景気がいい!」というような声は出てこないというのが現在の日本の経済状態かもしれません。よく言われるのが「不景気だからできるだけ節約する」というような意見です。
確かに生活が苦しいのだから節約するのはもっともでもあるのですが、ひょっとするとそれで余計に不景気を助長させることにはならないのでしょうか?
「節約」ということで、まず挙げられるのは、生活する上で絶対に必要とは言えない者がリストにあがります。娯楽費、ファッション、外食などがそれになるのでしょう。次に必要ではあっても高い物、それは家の購入、車の買い換えなどです。更には省エネということで、節電ブームも既に定着してきています。
こうして買物のボリュームが減っていくわけですから、製造会社、サービス業にもお金が入りにくくなってきます。外食産業や居酒屋などはかなりキツくなります。そうなるとそこで働く人達はもっと必要最低限のお金しか使わなくなります。いや、廃業してしまうかもしれません。
単純に考えてみてもまさに「負のスパイラル」ということではないでしょうか?(スパイラル:渦巻、螺旋)かつて高度成長期時代がありました。特に昭和の末期には、大手企業は設備投資等で多額のお金を使ったので、国内が潤っていました。
そう「バブル」の時期です。これはもうとっくに消えてしまいましたが、では、次なる手というのはないのでしょうか?結局、大手企業が財布のヒモを引き締めたら景気は上向かないのでしょうか。